元チェスの世界チャンピオンにて。
その生涯は、彼のその術さながらに波乱に満ちていた。…きっと彼は日本について思うことは色々あったかもしれないが、彼が驚嘆すべきチェス・マスターであることは間違いなく、その彼の術に驚嘆して愛してやまない日本の者も多く居ることは、天国の彼に伝えたくと思うような。
深くご冥福をお祈りしたく。
さて、ボビー・フィッシャーと、このゲームの話題が何故一緒になるか……その、一月中、じっくり愉しんだゲームが07th Expansionの竜騎士07氏による「うみねこのなく頃に episode2 Turn of the golden witch」である。
チェス、と言う物事が、多分ではあるが、このゲームで大きな役割を担うのだ。
「うみねこのなく頃に」はついに第二話で、さて、この二作目が如何ような形で呈示されるかに、今後の読者の謎解き(?)の方向性が掛かってくると言って過言ではなかろう。
ネタに関する事柄も記しちまうかと思うので、是非に御注意のほどを。
基本的に、観点としての主人公は、第一話と同じ右代宮 戦人のようだ(うしろみや ばとら、と読む)。
そして、今回の驚愕は、あの彼女の御登場にてある。
正直、真正面から御登場遊ばすとはと、度肝を抜かれた感じで、よりわくわくしたところにて。
さて、これを真に御登場と取るべきか、はたまた夢幻と取るべきか、そんな思考の根元から、我々は思考し悩まねばならんところが、この作品の醍醐味にて。
端から、端的にミステリーさせる作品では無かろうので、作者が何を呈示したいのか、何を作品の中で現したいのか、読者との思考比べと言った態でもある。
どうも、前作「ひぐらしのなく頃に」は、それぞれの子供達がピックアップされていたが、さて、「うみねこ〜」では、大人たちが…と言うか、御婦人方がピックアップされるのだろうかな?
凄惨な惨劇の中で守るべきを守る御婦人方に感服すると共に、それによって深まる謎にさらに驚嘆する。
…………、……などと色々書くものの、いや、何と言うことはない、まだまだ魔女殿に足下にも及ばずに、唸ったまま諸手も上げそうなほどに何も解けてないと、それだけだったりする(空笑い)。
…第一話を読んだ後は、‘本陣殺人事件’めいているかと思ったのだが、うーーむ。
これでは‘ぜんぜん駄目’なので、チェス盤をひっくり返しては必死に思考するところにて。
![]() | うみねこのなく頃に 第2話 犯人は魔女。 アリバイもトリックも全ては魔法。 こんなのミステリーじゃなくてファンタジー! あなたが悔し涙をぼろぼろ零しながら、そう言って降参するところが見たいのです。 私が期待するのは、正解に至る推理が現れることじゃない。 一体何人が最後まで、魔女の存在を否定して、 “犯人人間説”を維持できるのか。 つまりこれは、魔女と人間の戦いの物語なのです。 ついに出題編スタート! うみねこ第1話の内容も収録されています。 |